技術

アルマイト(陽極酸化処理)

アルマイト(ようきょくさんかしょり)

表面処理

概要

アルミニウム製品を陽極にして電解液の中で電気分解し、表面に酸化皮膜をつくる表面処理。耐食性や耐摩耗性を高めたり、色を付けて装飾したりする目的で行う。「アルマイト」は理化学研究所で生まれた名称で、商標として登録された。

仕組み

電解液をかき混ぜながら、製品を陽極(プラス極)にして電気分解し、表面を酸化させて皮膜をつくる。できた皮膜には細かな孔があり、加圧した蒸気や沸騰水で処理する封孔処理によってこの孔を塞ぎ、耐食性や汚れにくさを高める。

特徴

  • 皮膜は耐食性・耐薬品性をもつ
  • 着色・写真・印刷などの加飾にも応用できる
  • 硫酸浴で処理した6061合金の皮膜硬さはビッカース硬さ400近く(基材は約120〜150)という報告がある

メリット

  • 耐食性や耐摩耗性を高められる
  • 6061アルミニウム合金を硫酸浴で処理した試験では、皮膜の硬さ(HV約380〜400)が素地(HV約120〜150)を上回った
  • 着色などの意匠性を付けられる

主な用途

絶縁電線、文房具、機械工具・容器、建築、美術工芸品、電解コンデンサーなど。

対応材料

適している

  • アルミニウム(アルミ) 出典アルミニウムは比重が約2.7で、鉄(7.8)や銅(8.9)のおよそ3分の1という軽さを最大の特長とする非鉄金属。日本アル…

関連課題

  • 腐食 出典ステンレス鋼は表面の不動態皮膜で守られているが、塩化物イオンや溶接・切削などの加工の影響で孔食などの局部腐食…

対応企業

サービス提供している

  • 株式会社由紀精密 出典神奈川県茅ヶ崎市神奈川県茅ヶ崎市の精密切削加工メーカー。航空宇宙、医療機器、電機・電子機器、半導体製造装置向けなどの部品を試…

出典

  1. 厚生労働省 職業能力評価基準(軽金属製品製造業)職務概要「職種:表面処理 職務:陽極酸化処理」官公庁・確認日 2026年10月9日本ページの記述は、本資料をもとに要約・加工して作成(公共データ利用規約 第1.0版。Word文書、発行日の記載なし)
  2. 厚生労働省 職業能力評価基準(軽金属製品製造業)職務概要「職種:表面処理 職務:後処理」官公庁・確認日 2026年10月9日本ページの記述は、本資料をもとに要約・加工して作成(公共データ利用規約 第1.0版。Word文書、発行日の記載なし)
  3. 理化学研究所「理研の歴史 アルマイト」公的研究機関・確認日 2026年10月9日
  4. 広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター「6061アルミニウム合金の陽極酸化特性に及ぼすミクロ組織の影響」公的研究機関・確認日 2026年10月9日令和5年度研究。公開日は記載なし

関係の出典

最終確認日: