課題
バリ
結論
バリは切削時に加工端部へ押し出された材料のはみ出しで、送り量などの切削条件で大きさが変わる。除去作業はバレル研磨などの後工程で行われることが多く、切削条件の見直しでバリを小さくする研究も行われている。
症状
- 穴や縁の出口側に材料がはみ出す。ドリルの貫通穴では、出口バリの高さがドリル径を超えることもある
- 形状・寸法、部品の機能や品質が悪くなる
主な原因
- 切削では刃先近くの材料も塑性変形し、それが加工端部で外へ押し出されてバリになる
- ドリル出口では貫通直前の被削材の変形も大きく影響する
- 延性の高い軟鋼やアルミニウムは大きな出口バリができやすい
- 送り量や切削速度を上げるとバリが出やすい。SUS304のドリル加工では1刃送りが大きいほどバリが高くなった
原因の確認方法
- バリの高さを測定し、断面のビッカース硬さを測る
- 光学顕微鏡でバリの形態を観察する
- 切削動力計でスラスト力を測り、条件との関係を調べる
対策
- 切削速度や1刃送りを抑える(SUS304では硬く小さなバリになった)
- 振動切削や特殊形状のドリルを使う(装置導入や再研磨のコストが課題)
- 後工程のバリ取りで除去する。バレル研磨はバリ除去に使われる
関連技術
関連材料
- SUS304 出典SUS304は、約18%のクロムと約8%のニッケルを含むオーステナイト系のステンレス鋼(JIS鋼種)で、「18-8ステンレス」…
- アルミニウム(アルミ) 出典アルミニウムは比重が約2.7で、鉄(7.8)や銅(8.9)のおよそ3分の1という軽さを最大の特長とする非鉄金属。日本アル…
出典
- 大阪府立産業技術総合研究所報告 No.28「ドリル出口バリの生成過程とその抑制」2014年報告(2014-08-01受理)
- 栃木県産業技術センター「ドリル加工におけるバリ抑制手法の開発」(令和4年度経常研究)令和4(2022)年度研究の成果紹介。公開日は記載なし
- 埼玉県 南部地域振興センター 企業紹介「株式会社ダイエイバレル」
関係の出典
- 関連技術:バレル研磨
- 埼玉県 南部地域振興センター 企業紹介「株式会社ダイエイバレル」バレル研磨の主な用途にバリの除去が挙げられている
- 関連技術:切削加工
- 大阪府立産業技術総合研究所報告 No.28「ドリル出口バリの生成過程とその抑制」切削の原理上、刃先近傍の塑性変形が加工端部に押し出されてバリになる
- 関連材料:SUS304
- 栃木県産業技術センター「ドリル加工におけるバリ抑制手法の開発」(令和4年度経常研究)SUS304のドリル加工で1刃送りが大きいほどばりが高くなった
- 関連材料:アルミニウム(アルミ)
- 大阪府立産業技術総合研究所報告 No.28「ドリル出口バリの生成過程とその抑制」延性が高い軟鋼やアルミは悪化した出口バリが生成しやすい
最終確認日: